H30年度講演会実施報告

題目: UXデザインによるストーリーがもたらすイノベーション
講師:中道 上 (福山大学工学部/アンカーデザイン株式会社)
日時:2018 年5月30 日(水) 14:40−10:00
場所:高知工科大学香美キャンパスA110
聴講者:25名

開催状況:問題を発見して,それを解決するサービスを作り出す方法について,演習を交えた講演が行われた.
仮想のサービス利用者であるペルソナを作り,ペルソナがそのサービスを利用して目的を達成するストーリーボードを作る手順を,講義とグループ演習で学習した.高知工科大学のオープンキャンパスで使うサービスを題材にサービスを考え,最後に各グループの考えたアイデアの発表会を行った.


題目:テスト駆動開発:質を作り込む
講師:和田 卓人 氏(タワーズ・ クエスト株式会社取締役社長)
日時:2018年7月21日(土) 10:30-12:00
場所:情報通信交流館 e-とぴあ・かがわ , クラスルームA
参加者数:約40名

講演概要:
講演では、テスト駆動開発についてご説明いただいたあと、より理解を深めるためにライブコーディングによるテスト駆動開発の実演が行われました。前半のテスト駆動開発の座学では、テスト駆動開発の価値:「動作するきれいなコード」やテスト駆動開発のサイクル、黄金の三原則 (Red, Green, Refactoring) についてふれ、テスト駆動開発におけるテストの考え方は、テストは目的を達成するするための手段であり、その目的とは、大いなる自信を伴うコードであることをご説明いただきました。後半のライブコーディングでは、テスト駆動開発のサイクルの実演が行われ、前半の座学の内容を実演を通じてより深く学ぶことができました。保守性をあげるテストの観点や、品質保証の観点を交えたテストの解説もあり、情報分野で活躍されている参加者にとって、関心の高い、有意義な内容でした。なお、今回は、TDDBC(テスト駆動開発のブートキャンプ)という技術イベントとも協力しながら、実施を進めました。

kagawa20180721


題目:Rubyのつくりかた
講師:笹田耕一 (クックパッド)
日時:2018年10月18日13:00〜14:30
場所:高知工科大学 香美キャンパス 教育研究棟 A107
参加者数:110人
講演概要:
オープンソースソフトウェアとして開発が進められているプログラミング言語Rubyとその処理系についての講演でした.Rubyは日本発のプログラミング言語としては異例の世界規模で人気のプログラミング言語であることや,組込みシステムなど幅広い応用があり,そのための言語処理系の実装がいくつか開発されていることが紹介された.さらに,オープンソースソフトウェアとしてプログラミング言語の仕様を開発する,際の意思決定の方法が紹介された.


題目:情報化(システム開発)の光と影
~情報化は何故失敗するのか? これからのIoT時代に貢献するために何が重要か?~
講師:西岡 潔 氏(東京大学 先端科学研究センター)
日時:2019年1月25日(金) 16:20-17:50
場所:愛媛大学E421教室(松山市文京町3)
参加者数:130名(学生128名,教員2名)
講演概要:
企業活動の中で,全体最適の重要性,また,全体最適を,個々の社員・技術者として意識することの重要性を,分かりやすく解説され,「技術こそ経営者たるべし」,「市場,顧客があってこその技術開発」,「すべてはあなたの手の中にある」といった言葉に集約しながらお話し頂いた.
また,システム開発の成功率について,日経BPの調査データや,事例の紹介,そして,失敗する理由を具体的に話された.そして,成功のためには,現場に入ることの重要性を学生に訴えていられた.
新日鐵での技術者,役員として経験を踏まえた,リアリティのある,そして,記憶に残るお話しであった.


題目:プラットフォームを巡る最近の動向
講師:須田 和博 氏(元NTTデータ常務,元総務省総合通信基盤局長)
日時:2019年2月19日(火) 16:20-17:50
場所:愛媛大学工学部5号館5-7号室(松山市文京町3)
聴講者:9名(学生5名,教員その他4名)
講演概要:
プラットフォーマとしてのGAFAに対する考察についての講話であった.プライバシーや経済活動といった面から,各国・地域によるプラットフォーマに対する姿勢の違い,また,有線電話のような古典的なプラットフォームと,デジタル・データに基礎をおくプラットフォームとの違いについて,詳しく解説が行われた.また,我が国のデータを巡る政策戦略について,他国との比較も示しながら,解説が行われた.ICTの発展にともなう社会の変化,また,その影響を俯瞰しながらも,詳細な分析に基づく講演であった.講演の最後に行われた質疑では,学生から多くの質問が出され,30分近くに及んだ.学生の興味関心を高める講演内容であった.